ブラザー工業株式会社は、コンパクトなマシニングセンタ「SPEEDIO」シリーズ向けの新しいサポートサービス「遠隔サポート」を今月末に開始することを発表しました。
この記事では、遠隔サポートの特徴や用途を紹介します。
参考:ブラザー、SPEEDIO(スピーディオ)向け新サービス 「遠隔サポート」の提供を開始 | ブラザー工業株式会社のプレスリリース
人材不足に応える遠隔サポート
「SPEEDIO」向けの遠隔サポートでは、機械の故障によるダウンタイムを最小限に抑えるためにDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するサービスです。ネットワーク経由で機械の情報を遠隔で収集し、迅速にサポートすることを目的としています。
現在、製造業界では深刻な人手不足が続いており、特に工作機械の保全や保守を担う技能人材の不足が問題視されています。生産現場では迅速な対応が求められていますが、DXの促進に悩む企業も少なくありません。
こうした課題に対応するために開発されたのが遠隔サポートです。
遠隔サポートの主な特徴
- 簡単な接続で即日利用可能
サービスキットの取り付けが簡単で、導入当日にネットワークが開通するため、すぐに遠隔サポートが利用できます。サービス開始も機械の「サービスコールスイッチ」を押すだけで、ブラザーのコールセンターと接続され、オペレーターが問題解決に迅速に対応します。 - すぐにつながる「診断サポート」
異変を感じた際、サービスコールスイッチを押すことで、ブラザーが機械のデータを確認し、問題の原因を診断します。これにより、ダウンタイムの短縮に大きく貢献します。 - エラー発生時の「異常監視」
事前に設定したエラーや連絡先を登録しておくことで、対象のエラーが発生すると顧客にメールで通知される仕組みも提供されています。 - 月次レポートで「稼働状態の可視化」
ブラザーが機械の稼働データを月次レポートとして提供し、さらにオプションで主軸の振動を監視するセンサーも利用できます。主軸センサーデータを活用することで、故障前に異常を検知し、予防保全を実現します。
ブラザーの「遠隔サポート」は、操作が簡単でスムーズな導入が可能であり、製造現場におけるダウンタイムの削減に貢献することが期待されています。この新しいサービスは、特に人手不足に悩む生産現場にとって、迅速で効率的なサポート体制を構築する上で重要な役割を果たすでしょう。
対象機種
対象機種は以下の通りです。
このような新しい「遠隔サポート」は、工作機械のメンテナンスや保全を支援し、稼働効率の向上とトラブル発生時の迅速な復旧を可能にするサービスとして注目されます。ブラザー工業の革新的なソリューションが、今後の製造業のDX推進にどのように寄与していくのか、さらなる展開が期待されます。
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