工作機械業界の重要な展示会の一つである「IMTEX 2025(インド工作機械展)」が、2025年1月23日(木)から29日(水)まで、バンガロール国際展示場(BIEC)にて開催されました。
本記事では、IMTEX 2025の概要や見どころ、インド市場の動向について詳しくご紹介します。
IMTEX 2025とは?
IMTEX(Indian Machine Tool Exhibition)は、インド工作機械工業会(IMTMA)が主催するインド最大級の工作機械展示会です。世界各国の工作機械メーカーが最新技術や製品を発表する場として、国内外の製造業関係者にとって欠かせないイベントとなっています。
開催概要
- 名称:IMTEX 2025(インド工作機械展)
- 開催期間:2025年1月23日(木)~1月29日(水)
- 会場:バンガロール国際展示場(BIEC)
- 出展企業数:約1,200社(25ヵ国から参加予定)
- 展示会場規模:70,000㎡
- 来場者数:100,000人以上(関連業界関係者のみ入場可)
- 主催:Indian Machine Tool Manufacturers’ Association(IMTMA)
IMTEX 2025の注目ポイント
インドは近年、政府の「Make in India」政策のもと、国内製造業の強化を推進しています。自動車や航空宇宙、エネルギー、産業機械分野での工作機械の需要が急増しています。IMTEXは、こうした成長市場に対応する最新の機械技術が集結する場となります。
デジタルマニュファクチャリングと最新技術の導入
IMTEX 2025では、従来の工作機械だけでなく、デジタルマニュファクチャリングやスマートファクトリー技術、産業用ロボティクスなどの分野にも焦点を当てています。特に、自動化・CNC(コンピュータ数値制御)・AI技術を活用した最新機械が展示される予定です。
日本企業の参加とビジネスチャンス
日本からも多くの企業が出展し、高精度な工作機械の技術力をアピールします。特に、日本パビリオンでは、日系企業がインド市場でのビジネスチャンスを広げるための場として活用される予定です。
自動車・半導体分野での需要拡大
インドの自動車市場は成長を続けており、EV(電気自動車)・ハイブリッド車(HV)向けの製造設備の需要が高まっています。また、半導体産業も拡大中で、精密加工技術や電子部品製造向けの工作機械への関心が高まっています。
IMTEX 2025がもたらすビジネスチャンス
インドの工作機械市場は2022年時点で約14億ドルの規模を誇り、2028年までに25億ドルに成長すると予測されています(年平均成長率9.4%)。
また、インドの産業用ロボット市場は、2023年には2億2830万ドルに達し、2028年までに2億6410万ドルへ拡大する見込みです。特に自動車・電子部品産業向けのロボティクス技術が市場を牽引しています。
日本企業にとってのメリット
- インド市場への販路拡大
- 価格競争力のあるインド製部品・機械との提携機会
- 日印ビジネスの促進と現地企業とのネットワーク強化
まとめ
IMTEX 2025は、インドの急成長する製造業市場において、工作機械メーカーにとって絶好のビジネスチャンスとなる展示会です。日本企業にとっても、技術力を活かしながらインド市場での販路拡大を図る場として重要なイベントとなります。インド市場の最新情報をキャッチし、今後のビジネス展開を加速させましょう。
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