こんにちは、ダイナです。
今回は、シチズンマシナリー株式会社を紹介します。
高品質な時計で知られるシチズンですが、実は工作機械メーカーとしても広く知られています。
その特徴的な点や取扱製品について詳しく見てみましょう。
シチズンマシナリー株式会社の概要
シチズンマシナリー株式会社は、シチズン時計株式会社を親会社に持ち、長野県を拠点として工作機械(CNC旋盤)の開発・製造・販売を行う企業です。
1930年(昭和5年)5月28日に設立されて移行、1936年にシチズン時計、工作機械の生産を開始しました。その後は、1952年に株式会社宮野鉄工所、2005年にシチズンマシナリー株式会社、2011年にシチズンマシナリー株式会社と株式会社ミヤノが経営統合し、シチズンマシナリーミヤノ株式会社、2015年にはシチズンマシナリー株式会社に商号変更を経て今に至ります。
2006年に東京証券取引所市場第二部上場しており、2023年4月時点では800名(グループ連結 2,400名)という従業員数を誇る大企業です。
シチズンマシナリーの企業方針
2011年に新たにスタートしたシチズンマシナリーは、新時代に対応した生産システムの革新により企業をサポートします。
シンコム及びミヤノという2つのブランド製品が持つそれぞれの強みを生かした革新技術によって、さらなる進化を図りながら、新たな価値の創造します。
2013年からは「世界最先端の生産革新ソリューションを提供し、新・モノづくりの企業ポジションを確立する」という事業ビジョンを策定しており、そのキーワードは『個の量産』です。
顧客の企業価値を高めるための取り組みを強力に推進しています。
近年では、多品種少量生産など、モノづくりの様々な生産性の高さを付加価値としていくことがさらに求められています。
そのため、大量生産にも「適種」「適量」「適地」「適時」生産にも対応できる新・自動旋盤のほか、ICT(Information & Communication Technology)を活用したalkapplysolution(アルカプリソリューション)製品を開発しました。
機能モジュールを組み合わせることで多様なモデルを開発できるモジュラーデザインの導入による、顧客のニーズに応じた機械の迅速な生産も可能です。
シチズンマシナリー株式会社の取扱製品・サービス
シチズンマシナリー株式会社の取扱製品・サービスは次のとおりです。
- Cincom
- Miyano
- 新・自動盤
- alkapplysolution
- LFVテクノロジー
それぞれについて解説します。
Cincom
シンコムは、シチズンの時計部品製造を源流に持つ企業で、1970年に世界初のNC自動旋盤として誕生しました。
高精度かつ高速の加工を得意とする主軸台移動形CNC自動旋盤を中心にラインナップし、使いやすさでも評価が高いです。
シンコムは時計部品製造で培った小径高精度加工技術や小型化技術に加えて、NC制御技術や自動旋盤用ネットワーク技術などの先進技術を開発し、多くの産業に貢献しています。
Miyano
ミヤノは、工業用精密鑢(やすり)の製造からスタートし、1948年には国産初のカム式自動盤を開発しました。
その後、主軸台固定形CNC自動旋盤を中心に展開し、世界中で高い評価を受けています。
BNA、BNJ、BNEシリーズなどの製品を展開し、自動車部品や建機、油空圧機器分野など幅広い産業に耐久性の高い機械を提供しています。
新・自動盤
新・自動盤は、従来の自動旋盤の原点である一定時間に数多くの部品を生産するコンセプトから進化し、21世紀のモノづくりに必要な大量生産と変種・変量生産の両立を実現するために開発されました。
マルチステーションマシニングセル「MC20」は、シンコムとミヤノの技術とノウハウを結集し、大量生産の高生産性と製品バリエーションの自由度を両立させる革新的なソリューションです。
alkapplysolution
alkapplysolutionは、技術者不足という課題に対応するモノづくりソリューションサービスです。シチズンマシナリーのWebサイトから提供され、お客様の技術者の教育やレベルアップをサポートします。
NCオプションやシチズン製マクロを必要な時だけ購入し、生産性向上に貢献します。加工シミュレーションや機械の運転情報を管理する機能も提供されています。
LFVテクノロジー
LFV(低周波振動切削)技術は、従来の旋削加工の課題を解決するために開発されました。
切りくずの分断や工具の摩耗、加工物表面の傷などの問題を解決し、生産性を向上させる革新的な技術です。VC03で初めて発表され、国内外で高く評価されています。
シチズンマシナリーは切りくずに関わる課題を解決し続け、お客様の生産性向上に貢献していきます。
まとめ
シチズンマシナリー株式会社は、その長い歴史と豊富な技術力を通じて、高品質な時計や精密機械の製造に取り組んでいます。
これまでの経験と技術を基に、革新的な製品とサービスを通じて、これからも多様な産業のモノづくりに寄与するでしょう。
この記事は、シチズンマシナリー株式会社のHPを参考に執筆しています。
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