こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
世界最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2023」において、工作機械のトレンドが大量生産から多品種少量生産へと変化していることが明らかになりました。
なぜ、このようにトレンドが変化したのかを、この記事では解説します。
トレンド変化の理由
多品種少量生産に変化したのは、以下の理由が考えられます。
1. 顧客ニーズの多様化
近年、消費者のニーズは多様化しており、少量多品種の製品が求められるようになっています。理由は、ライフスタイルや価値観の多様化、情報化社会の発展などです。
昔と比べて、人々のライフスタイルや価値観は多様化し、核家族化や晩婚化、一人暮らし世帯が増加しています。加えて、個性やオリジナリティを重視する人が増えています。こうした背景から、画一的な製品よりも、自分のライフスタイルや価値観に合った、個性的な製品を求める人が増えているためです。
直接関係があるかと疑問を抱かれる方も少なくないでしょうが、工作機械は自動車やバイクなどのパーツの生産にも関わっているため、少なからずトレンド変化の影響を受けるのです。
2. 情報化社会の発展
インターネットやSNSの普及により、あらゆる情報に簡単にアクセスできるようになりました。そのため、以前よりも多くの選択肢を知ることができ、自分のニーズに合った製品を選びやすくなっています。
また、口コミやレビューなどの情報も参考にできるため、より自分に合った製品を見つけることができるようになっています。
3. 価格競争の激化
海外メーカーの台頭などによって価格競争が激化しており、同じような製品であれば、より安い価格で販売している製品の方が売れやすくなっています。
そのため、メーカーは単に価格を下げるだけでなく、機能やデザイン、品質などを差別化し、消費者のニーズに訴求するような製品を開発する必要があります。
4. 環境問題への意識の高まり
カーボンニュートラルやGXなど、環境問題への意識が高まっており、消費者は環境に配慮した製品を求めるようになっています。メーカーは省資源や省エネルギー、リサイクルなどを意識した製品を開発する必要があるでしょう。
これらの理由から、近年は消費者のニーズが多様化し、少量多品種の製品が求められるようになっています。メーカーはこうしたニーズに対応するため、柔軟な生産体制を構築し、多様なニーズに合った製品を開発していくことが重要となります。
工作機械メーカーも、こうした顧客ニーズに対応するため、柔軟な生産体制を構築する必要があります。
今後の展望
今後、工作機械のトレンドはさらに多品種少量生産へと加速していくと予想されます。工作機械メーカーは、顧客ニーズに迅速に対応できる体制を構築し、競争力を高めていくことが重要となります。
また、3Dプリンティングなどの新しい技術も、多品種少量生産に活用されていくことが期待されます。
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