こんにちは、中古工作機械の高価買取を行なっている株式会社ダイナです。
新型コロナウイルスの規制緩和によって、息を吹き返したとも言える工作機械業界ですが、現状はどうなのでしょう。
今回は、工作機械業界含む製造業全体の業績や倒産数などを、2023年ものづくり白書をもとに解説します。
そもそも「ものづくり白書」とは
ものづくり白書とは、経済産業省・厚生労働省・文部科学省が協力し、ものづくり基盤技術振興基本法に基づき、ものづくりに関する基礎的なデータと、その年の課題や政府の取組を掲載する第1部、ものづくり振興施策集である第2部をまとめた資料です。
今年で23回目を迎えます。
2023年製造業の業績動向
2023年における製造業の業績は、あまり好調とは言えません。
2022年上半期から原材料価格の高騰等の影響で悪化し、企業の景況感は低調となっています。
不調の原因は、ロシアによるウクライナ侵攻等による国際情勢の不安定化に伴う、サプライチェーン寸断リスクの高まり、および脱炭素の実現に向けた世界的な気運の高まりなどです。
約11万人の人手不足、原材料やエネルギー価格高騰に伴う生産コスト削減が生じ、適正な価格転嫁の重要性が高まっています。
これに対しては、迅速な生産計画の変更・資源の再配分によるサプライチェーンの強靭化・生産能力の安定的確保に加えて、サプライチェーン全体のカーボンフットプリントの把握、省人化・自動化による生産性の向上・省エネ化が求められていますが、今後は個社単位での対策は困難・非効率とされています。
そのため、デジタル技術による、サプライチェーンに係る事業者全体の取組の可視化・連携が重要です。
DXを促進して省エネ・人材不足の課題を解決しよう
当ブログでお伝えしている2023年の受注統計を見る限りでも、工作機械業界を含む製造業の業績は、決して好調とは言えないのではないでしょうか。
今後は、人材・エネルギーに課題を抱える可能性があるため、DXに投資を行うことも1つの方法です。
コメント