こんにちは、国内の中古機械の海外輸出実績約2,000件・工作機械の高価買取を行なっている株式会社ダイナです。
日本経済の中心と言われる製造業の中でも、工作機械業界は経済指標の参考にされるほど大きな産業です。
しかし、グローバルでの存在感が危ぶまれる声も耳にします。
これから製造業で働く、またはこれからも製造業に携わる方の中には不安を抱える人も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、日本の工作機械業界の現状と今後について解説します。
国内の工作機械業界の規模は世界トップクラス
日本の工作機械製造業界はおよそ7,000億円という世界でもトップクラスの規模を誇ります。
トヨタ自動車株式会社や本田技研工業株式会社などをはじめとする自動車業界と一般機械業界が主要顧客となっているほか、約7割を海外向けに輸出するなど、広いシェアで日本を代表する産業の1つです。
安定した受注を獲得できるのも、質の高い工作機械が認められ、グローバルにシェアしている成果だといえるでしょう。
2021年新型コロナウイルスで低迷した受注額も2022年には回復
2021年は、新型コロナウイルスの規制などの影響を受け、受注額を大幅に減少させたあと、2022年にはV字回復を見せたように工作機械の需要は景気変動に影響を受けやすいといえます。
マザーマシンといわれる工作機械の投資には多大なコストがかかります。
そのため、景気が悪くなれば設備投資は薄くなるなど、不景気によって受ける影響は少なくありません。
今後は、グローバル化への対応やM&Aなどの成長分野への投資も今後必要となるでしょう。
DX・GXへの対応が鍵となる
環境関連ニーズの高まりにより、中長期的に「EV関連」と「再エネ関連」の需要の高まりが予想されているため、それらに適した工作機械が主流となる可能性があります。
また、多品種少量生産に対応できる工作機械も重宝されるでしょう。
実際に日本企業の課題となる人材不足やコスト対策として、1つの品種を大量生産するのではなく、多様な品種を少量生産することに舵を切る企業が増えています。
時代の潮流に合わせて変化できる企業が求められる
GDPや平均給与など世界と比較すると成長性に劣る日本、その中の中心産業ともいえる工作機械業界は、現状では一定の受注額をクリアしており、安定していると言えます。
ただし、景気や時代の流れに左右されやすい点を踏まえると、変化に対応できる企業こそがこれからの時代に成長し続けられると言えるでしょう。
コメント