こんにちは、中古機械の高価買取を行なっている株式会社ダイナの広報担当松本です。
年末も残りわずかとなりました。
2022年は好調だった工作機械業界にとって2023年を懸念する方は多かったはずです。
今回は、2023年の受注統計を振り返り、まとめていきたいと思います。
目次
2023年工作機械受注は好調だった
2023年の日本工作機械工業会工作機械受注統計(2023年11月分まで)を振り返ると、対前年比では86.4%と11ヶ月連続で実績を下回りまっているものの、1,000億円は2023年に入ってから連続で上回っています。
1,000億円という数字は好不調の基準とされます。
ちなみに2023年1月と2023年11月の受注統計を比較すると以下のようになります。
2023年1月 | 前月比 | 前年同月比 | 前年同期比 | 2022年度 | 前年度比 | |
受注総額 | 1,290億8,700万円 | 91.8% | 84.8% | 90.3% | 1兆7,056億2,000万円 | 114.2% |
内需 | 434億200万円 | 102.7% | 81.9% | 98.3% | 5,816億6,300万円 | 118.2% |
外需 | 856億8,500万円 | 87.2% | 86.4% | 86.8% | 1兆1,239億5,700万円 | 112.1% |
日本工作機械工業会は2023年11月分の工作機械受注統計(速報)を、次の通り発表しました。
2023年11月 | 前月比 | 前年同月比 | 2023年累計 | 前年同期比 | 2022年度累計 | |
受注総額 | 1,158億8,400万円 | 103.4% | 86.4% | 13,594億416万円 | 84.0% | 1兆7,056億2,000万円 |
内需 | 336億2,800万円 | 97.1% | 71.5% | 4,385億4,100万円 | 78.2% | 5,816億6,300万円 |
外需 | 783億9,900万円 | 106.1% | 94.0% | 9,298億7,500万円 | 87.0% | 1兆1,239億5,700万円 |
2024年は外需の後押しが必要
2023年は好調だったといえる工作機械業界も来年は、外需の後押しが必要となるでしょう。
特に中国との貿易摩擦や国際情勢の影響には注意が必要です。
中国は世界最大の輸出国であり、国際的な貿易摩擦や地政学的な緊張は中国の景気に大きな影響を与えることがあります。
米中間の貿易摩擦や世界的な経済の不安定さが解消されると、工作機械受注も好転するのではないでしょうか。
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