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2024年5月工作機械受注が示す経済の動向

こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。

今回は一般社団法人日本工作機械工業会が発表した2024年5月分の工作機械受注統計速報を基に、前月比および前年同月比の変動要因や今後の展開について考察します。

参考:工作機械受注が教えてくれる景況感(2023年5月) | 藤代 宏一 | 第一生命経済研究所

2024年5月の工作機械受注統計概要

日本工作機械工業会が発表した2024年5月分の工作機械受注統計は以下の通りです。

指標数値前月比前年同月比
受注総額1,254億5,400万円103.0%104.2%
内需348億3,800万円95.8%92.1%
外需897億1,600万円106.1%109.8%
目次

上昇した要因

  • 外需の増加と半導体業界の回復
  • 世界経済の回復と内需の堅調さ

外需の増加と半導体業界の回復

5月の受注総額は前月比で3%上昇しました。外需は前月比6.1%増加し、特にアジアや北米の需要が堅調でした。円安が進行しているため、日本の製品が海外市場で競争力を増していることが影響しています。

もう1つの要因は半導体業界の回復です。半導体不足が緩和され、自動車や電子機器向けの工作機械需要が回復しました。これが全体の受注額増加に寄与しています。

    世界経済の回復と円安

    前年同月比でも4.2%の増加が見られます。この増加は、コロナ禍からの経済復帰が進んでおり、設備投資が増加していることが1つ。そして、円安にも要因があると考えられます。円安によって、日本の製品が海外市場での価格競争力を持続しています。

    今後の展開

    内需の低迷は依然として課題です。しかし、政府の経済政策やインフラ投資の増加が期待されており、下半期には内需の回復が見込まれます。また、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や自動化投資が増加しており、これが工作機械の需要を支える要因となるでしょう。

    国際市場の展望

    外需は引き続き堅調に推移する見込みです。アジア市場での需要増が期待されます。円安の影響もあり、日本製品の競争力が高まっているため、外需の拡大が続くでしょう。

    グローバルな製造業サイクル

    グローバル製造業PMI(購買担当者景気指数)は49.6と横ばいであり、世界経済の減速懸念は続いています。しかし、半導体不足の解消や自動車向け需要の回復が見込まれるため、製造業サイクルは徐々に上向きに転じる可能性が高いです。

    まとめ

    2024年5月の工作機械受注は前月比、前年同月比ともに増加し、特に外需が堅調に推移しています。内需の回復が鍵となりますが、グローバルな製造業サイクルや政府の経済政策が今後の展開を左右するでしょう。当ブログでは引き続き工作機械の動向を注視し、最新情報をお伝えしていきます。

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