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2025年1月の工作機械受注統計を考察

こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。

先日発表された2025年1月の工作機械受注統計速報では、受注総額が1,161億4,600万円となり、前月比81.2%(18.8%減)という結果でした。しかし、前年同月比では104.7%と前年を上回る水準となっています。

今回は、このデータをより詳しく考察し、今後の展開について分析していきます。

目次

2025年1月の受注統計から見える動向

前月比で18.8%の減少となった背景には、年末年始の生産調整や発注のスローダウンが影響した可能性があります。例年1月は、企業が新年度の投資計画を調整する時期にあたり、受注が落ち込みやすい傾向にあります。特に、海外市場では旧正月(春節)を控えた動きが影響し、外需の減少が見られました。

また、トランプ新政権による関税の引き上げも懸念されます。今のところ鉄鋼、アルミニウムが対象となっていますが、自動車も関税引き上げが噂されています。

昨年12月の確報値ではアメリカ向けは、第2位の輸出先になっています。

参考:2025年1月分の工作機械受注額速報|フロンティア資産評価研究会機械設備評価&不動産ソリューション

前年同月比プラスの理由

前年同月比では104.7%と上昇しており、これは2024年に回復傾向が強まったことを示しています。特に半導体関連や自動車業界向けの設備投資が堅調であり、継続的な需要が支えになっていると考えられます。

また、国内外でEV(電気自動車)関連の設備投資が進んでいることや、アジア市場の需要拡大が下支えしていることも一因でしょう。

今後の工作機械市場の見通し

1月の落ち込みは季節要因が強いため、2月以降の回復が期待されます。特に、国内製造業の設備投資計画の進捗や、中国市場の春節後の動向がポイントとなります。

また、2025年に入ってからの政府による経済刺激策や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)投資の動きも受注増加の要因となる可能性があります。

中古工作機械市場への影響

中古工作機械市場も、これらの受注動向と無関係ではありません。新規設備投資が活発になると、それに伴う中古機械の売却や市場流通が増加することが予想されます。

特に、

  • 中小企業がコストを抑えて設備更新を進める動き
  • 海外市場(インド・東南アジア)での需要拡大

といった流れが続けば、中古機械の取引も活性化していくでしょう。

まとめ

2025年1月の工作機械受注統計を分析すると、短期的には減少傾向が見られるものの、前年同月比では増加しており、長期的には安定した需要が続いていることが分かります。

2月以降の回復動向や、新規設備投資の流れが中古市場へ与える影響についても、引き続き注視していきます。

今後も当ブログでは、最新の工作機械市場動向をお届けしますので、ぜひチェックしてください!

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