今さら聞けないNC工作機械のメリット・デメリットとは！

こんにちは、ダイナです！

NC工作機械は多くの工場現場で導入される金属加工には欠かせないものとなりました。

今回は、改めてNC工作機械を導入することによって得られるメリットを紹介します。

NC工作機械とは

NC工作機械とは、数値制御装置(Numerically Control)が備わっている工作機械です。

JIS（日本規格協会）は「工作物に対する工具経路、その他、加工に必要な作業の工程などを、それに対応する数値情報で指令する制御」と数値制御について定義しています。

数値情報で指令を出すことによって、これまで作業員が手動で行っていた加工を自動化できるようになりました。

NC工作機械の仕組み・システムの構成

NC工作機械は工作機械本体とNC装置によって構成されます。NC装置は、主軸の回転数や移動方向、工具などの加工内容を読み込み、動作を制御する駆動機構へ指令を出します。指令を受けた駆動機構で工具やテーブルの運動を制御し、加工を行います。パソコンを使ってNCプログラムを作成しNC装置に転送する場合やNC操作盤から直接入力する場合もあります。

また、コンピュータによる数値制御機能を備えている、近年のNC工作機械はCNC(Computerized Numerical Control)工作機械とも呼ばれます。

NC工作機械のメリット

数値制御による加工が可能なNC工作機械には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

この項目では、NC工作機械のメリットを3つ紹介します。

• 安定した加工精度
• 作業の効率化とコスト低減
• 安全性の向上

1．安定した加工精度

加工精度が安定します。従来ハンドル操作で行っていた動作が、NC工作機械では加工指令情報によって自動制御できます。NC装置に入力されたプログラムに基づき、2軸以上を同時に正確に作動して複雑な形状の加工を高精度で実行できます。人によって差があった加工の精度もNC装置によって安定した精度を保てるのが魅力です。

また、作業疲れによるミスも減らせます。人とは異なり機械は疲労による能率の低下やミスがほとんどありません。刃物の摩耗や機械精度にムラがあれば、プログラムで補正できます。

2．作業の効率化とコスト低減

NC工作機械の自動運転により、作業の効率化とコスト低減が実現できます。適正なプログラムに入力することによって、無駄な動きを省き一定の効率で作業が行えるためです。

作業員が手動で加工を行う汎用工作機械とは異なり、NC工作機械ではプログラム入力よって自動運転が可能です。これによって加工工程を短縮でき、1人の作業員で複数台の加工機を操作・運転すれば、生産性の向上や人件費の削減につながる。

また、複数の機械の機能を備えたマシニングセンタや複合加工機の活用によって、機械間の運搬時間や待ち時間、段取り時間が短縮できます。

3．安全性の向上

巻き込み事故や怪我などの労働災害を防止できます。作業者が直接操作を行わず離れた位置で操作できるためです。加工動作部分を堅固なカバーで囲っているのが一般的です。そのため、作業員の安全性を確保できます。

NC工作機械のデメリット

NC工作機械のデメリットは次の通りです。

• 導入コスト
• プログラム入力に知識が必要
• 故障のリスク

導入コスト

NC工作機械を購入する際に高額な導入コストがかかる場合があります。工作機械本体に加えてNC制御装置やソフトウェアなどの周辺設備が必要になるためです。

商品によって異なりますが、新品で購入すれば数千万円以上する機械も数多く存在します。

プログラム入力に知識が必要

加工におけるNCプログラムの開発・作成をするためのプログラム知識が必要です。プログラムに関する知識がなければ、加工前に時間をロスしてしまいます。

自社で研修を行ったり、専門のプロに依頼する必要もあるでしょう。

NC工作機械を導入して作業を効率化しよう

NC工作機械を導入することによって、作業の効率化や品質の向上と安定、安全性の確保が可能になります。顧客からの価格要求や短納期要請、輸入製品との競争の激化に備えて、NC工作機械を導入してみませんか？

新品であれば高額な機械も中古であれば低価格で購入可能です。中古機械の売買はぜひダイナにご相談ください。

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