こんにちは、中古機械の高価買取を行なっている株式会社ダイナの広報担当・松本です。
東日本大震災以降、原発を停止することでエネルギーの自国生産が難しくなった日本では、貿易赤字を記録する年が多く見られるようになりました。
2022年はロシアのウクライナ侵攻によって原油高が高騰し、輸入が増えたことで21.7兆円という赤字になりました。
エネルギーばかりが注目されていますが、製造業における貿易収支はどうなのでしょうか?
この記事では、今後の製造業の展望も交えて考察します。
製造業は2022年の貿易収支を下支えした
日本工作機械工業会(日工会)によると、2022年の工作機械の受注実績(確報値)は、1兆7596億100万円と2年連続で増加しており、製造業の中心として貿易収支を下支えした結果となりました。
1兆7000億円を上回るのは4年ぶりで、2018年に次ぐ過去2番目に高い水準です。
新型コロナウイルス対策として行なっていた規制が緩和され、企業の動きが活発になったことが1つの要因として挙げられます。
工作機械のほか、一般機械や電気機器が、予想より底堅く推移していることが輸出を支える結果となりました。
2023年の製造業は堅調
2023年の工作機械の受注統計を見る限り、前年比では劣るものの、まずまず堅調と言えるでしょう。
受注統計については、過去記事を参考にしてください。
自動車産業に依存する部分はありますが、受注額は好調とされる水準をクリアし続けており、安定しています。
今後の製造業は、人材不足への対応、生産効率化、多様化する市場ニーズへの対応などが柔軟に行われるのかが課題です。
現代では、世界的な潮流により、エネルギーの効率性や温室効果ガス削減などの環境負荷対策が重視されています。
製造業でDXやGXがどのようなスピード感で進んでいくのかが今後の鍵となるでしょう。
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