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製造業のDX事例|バーチャル・ワンファクトリーとは?

こんにちは、中古機械の高価買取を行なっている株式会社ダイナの広報担当・松本です。

2024年問題に備えてDXを進めている企業は少なくないでしょう。

しかし、実際にデジタルソリューションを取り入れた後、うまく運用できていないという声を耳にすることもあります。

今回は、製造業の生産体制を効率化する沖電気工業株式会社の「バーチャル・ワンファクトリー」について解説します。

当記事は、経済産業省の製造業DX取組事例集を参考に執筆しております。

目次

沖電気工業株式会社の概要

出典:沖電気工業株式会社

沖電気工業株式会社は、東京都に本社を置く電機メーカーです。

通信機器やATMなどの情報機器を主に製造するほか、ビデオ会議システムやATM・店舗システムなどのソリューション事業、ネットワーク機器やサーバー、クラウド関連製品などの製品の製造・販売事業を行っています。

1881年(明治14年)創業した日本最初の通信機器メーカーで、1951年11月に東京証券取引所 プライム市場に上場しました。

「OKI」と呼ばれることもあります。
参考:沖電気工業株式会社

バーチャル・ワンファクトリーとは

バーチャル・ワンファクトリーとは、情報通信本部傘下の2つの工場を仮想で1つに融合していく取り組みです。

部門間融合・生産融合・試作プロセス融合・IT融合の4つからなる施策を進めることで、コスト削減だけでなく外部環境変化への対応が可能になります。

マスカスタマイゼーションへの対応が可能に

マスカスタマイゼーション(mass customization)とは、大量生産に近い生産性を保ちながら、顧客それぞれのニーズにマッチした商品やサービスを生み出すことです。

沖電気工業株式会社では、各工場で異なる製品を生産していましたが、設計部門は各工場に最適化した仕様設計をしており、図面の描き方や技術標準がそれぞれ異なるなど、共通する部品であっても共通の仕様による生産ができずにいまいした。

そこで、今まで工場ごとに分かれていた設計部門から出される図面等などの各種設計情報を共通化したことで、生産の繁閑に合わせた工場間での生産応援が可能となりました。

加えて、試作の効率化とスピードアップ、量産工程へのフィードバックも容易となり、製品開発後の垂直立ち上げが行いやすくなりました。

各工場の生産形態の特徴や製造に対する考え方、知見等を整理・把握し、設計デ-タを各工場で受け取れるようにしたこと、プロジェクトごとに各生産拠点から人材を拠出し、自社の研究開発部門と連携し、課題解決に取り組んだが成功の要因です。

参考:製造業DX取組事例|経済産業省

DXを促進して労働生産性を高めよう

沖電気工業株式会社のバーチャル・ワンファクトリーとは、異なる部門を統合することによって生産体制を構築するシステムです。

複数部門の情報を統合管理することで、業務を効率化できるほか、コスト削減にもつながります。

製造業でDXの推進を検討されている方の参考になれば幸いです。

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