2024年9月、ブラザー工業株式会社は、ダイカスト部品のバリ取り加工に特化した最新機種「デバリングセンター DG-1」を発表しました。従来の「SPEEDIO」シリーズに加わる新たなモデルで、特に素材のバリ取り作業に優れた効率を発揮します。今後開催されるJIMTOF2024やj-dec2024などの展示会にも出展予定です。
参考:デバリングセンター DG-1 | 工作機械 | ブラザー
目次
DG-1の特徴
- 加工経路の自動生成機能
ブラザー独自の機能により、加工の立ち上げを簡素化。ティーチングコントローラ(オプション)を使用することで、直感的に加工経路を設定可能です。また、低トルク機能によって異常接触を防ぎ、機械の保護を強化。 - 変種変量生産への対応
DG-1は広い加工エリアを持ち、多様な部品サイズに対応できるため、変種変量生産が容易です。治具設計の自由度も高く、大型部品から複数小型部品まで効率的に処理できます。 - 安定したバリ取り加工
20,000回転/分の高回転主軸モーターを搭載しており、安定したバリ取りが可能です。自動工具交換装置も完備しており、6本のバリ取り工具を用いて様々な形状に対応可能です。
業界に革新をもたらすバリ取り技術
DG-1は、特に手作業が多いバリ取り工程に革新をもたらすことが期待されています。人手不足や作業効率の向上が求められる中、DG-1の導入によって作業者の負担を軽減し、より効率的な生産体制を構築することが可能です。
多彩な機能
- ピックアップ式ATC搭載
DG-1には、ピックアップ式ATC(自動工具交換装置)が搭載されており、6本のバリ取り工具を収納できます。開閉式のマガジンカバーが切粉の影響を抑え、工具の保護を強化します。 - 教示ミスを防ぐ低トルク機能
加工経路の設定や教示作業時に、機械が異常な接触を検知して停止する低トルク機能を搭載しており、教示ミスによる機械破損のリスクを軽減します。 - ドライ加工対応の切粉排出性
切粉を機外へスムーズに排出する直下型排出構造を採用しており、簡単に切粉トレイを引き出して処理できます。前方・後方どちらの引出し方式にも対応可能です。
結論
「デバリングセンター DG-1」は、バリ取り工程を効率化し、手作業からの脱却を支援する強力なツールです。短時間で加工経路を生成し、安定した加工を実現できるため、変種変量生産が求められる現場に最適なソリューションを提供します。
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